名詞 : である + ものの動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな/である> もんの<口>
教師:御子息なりに努力したようですが、期末試験の成績はよくなかったですね。良子:頭ごなしに叱らないつもりではいたものの、ついついかっとなって、きつく叱ってしまいました。教師:平気そうな顔はしているものの、一番こたえているのは本人です。暖かく励ましてあげてください。
「AもののB」は「確かにAであることはAですが、しかし(100%そうだと言えない問題が残っている)」という意味を表す逆接表現で、消極的にAであることは認めながら、それと矛盾したことBを後件で述べます。多くは「~は~ものの」の形で使われます。不満・不足・不完全なことをつけ加える「~が/~けれども」に相当すると考えていいでしょうが、語感としては「~が/~けれども」よりも柔らかくなります。 また、「~とは言うものの」(→文型243)や、例題1)の「~からよかったものの」などの逆説文型も、この逆説の「~ものの」から派生します。
1.大学は出たものの、就職難で仕事が見つからない。2.医者ではあるものの、僕の専門は牛や馬でしてね。3.その手紙は読んではみたもんの、回りくどくて、何が言いたいのか、さっぱり要領を得なかったよ。4.教師たちは熱心なものの、学生たちにはやる気がほとんどないように見受けられた。5.カンニングの現場を見られなかったからよかったものの、もし先生に見つかっていたら大変なことになっていた。
1) 私がいたからよかった(ものの/ものを)、(いたら/いなかったら)大事故になる(こと/ところ)だった。 2) 彼のやり方に批判が(ある→ )とは言えないものの、彼( )代われる人がいない( )が現状だ。
1) 代われる/やりたい/いくまい(=いかないだろう→文型398) 2) 生まれ変われる/に(変化の結果)/生まれ変わり