(中日对照)文明間の対話と調和世界
(中日对照)文明間の対話と調和世界
文明間の対話と調和世界
文明对话与和谐世界
文明の多様性は人類社会の基本的特徴だ。悠久の歴史の流れの中で、異なる土地に生活する各民族は各自の特色ある文明を形成し、異なる社会を構築してきた。文明の開闢時には、世界は蒙昧(もうまい)であり、対話や交流も少なかったため、各文明間に大きな相違が生じた。現在もなお世界には多くの文明システムが存在し、キリスト教文明、イスラム教文明、仏教文明、中華文明などが1つの地球上に共存している。多元的な文明の併存と相違は歴史が形成したものであり、客観的な存在だ。まさに文明間の相違こそが、世界の豊富で多彩な美、陸続たる精彩を浮かびあがらせているのであり、もし相違を失えば、世界はたちまち単純な同一体と化し、硬直と寂滅(じゃくめつ)へと向かうだろう。(文:戴逸・中国人民大学清史研究所教授)
文明的多样性是人类社会的基本特征。在悠久的历史长河中生活在不同地区的各民族形成各具特色的文明构建了不同的社会。当时文明初启,世界蒙昧,很少对话和交流,因此,各种文明之间有着重大的差异。至今世界上存在许多文明体系,共处在一个地球上,有基督教文明、伊斯兰文明、佛教文明和中华文明等。多元文明的并存和差异是历史形成的,是客观存在。正是文明的差异显示了世界的丰富斑斓,精彩纷呈,失去了差异,世界就会变成简单的同一,就会走向僵化和寂灭。(作者:中国人民大学清史研究所教授,戴逸)
だが文明間の相違は、摩擦、衝突、対立、さらには戦争をも引き起こす。古来、経済的利益の衝突と文明間の隔たりによる対立は無数の戦争を引き起こし、数多くの生命と財産を破壊し、人類に悲劇をもたらしてきた。
但是,文明的差异也会发生摩擦,冲撞,对抗,以至战争。自古以来,由于经济利益的冲突和文明的隔阂对立引发了无数次战争,毁灭了大量的生命和财富,造成了人类的悲剧。
21世紀、経済グローバル化の進行は各国・各文明間の距離を急速に縮め、文明間の接触と交流はどんどん頻繁になっている。異質な文明の間では、互いに熟知と理解をしておらず、適応ができないことから、摩擦や衝突が発生する。併存する多元的な文明にどのような姿勢で対処するかが、世界の未来を決定する。文明間の対話と相互尊重を通じて、共に発展し、調和世界を構築するのか、それとも冷戦思考、猜疑、差別、排除によって、最後には戦争の勃発に至るのか。多元的な文明間の対話が、現在では世界の人々の間で強い共通認識となっていることは、喜びと安堵に値する。各国の指導者と人々は、文明間の対話の流れを促し、各国の人々にさらに深い相互理解、さらに多くの相互寛容、さらに良い相互学習をもたらし、調和世界の構築を人類共通の目標としなければならない。
21世纪,经济全球化的发展迅速拉近了各个国家和各种文明的距离,文明之间的接触和交往越来越频繁。异质文明之间由于彼此不熟悉不理解,不能相互适应,就会产生矛盾和冲撞。人们以什么态度来对待并存的多元文明,将决定世界的未来:是通过文明对话相互尊重,共同发展,构建一个和谐的世界,还是以冷战思维,猜疑,歧视,挤压,最后爆发战争。令人欣慰的是,多元文明的对话正在全世界人民中成为强烈的共识。各国的领袖和人民大众应该推动文明对话的趋势,使各国人民之间有更深的相互理解、更多的相互宽容、更好的相互学习,使得构建和谐世界成为人类共同的目标。
調和世界が可能なのは、多元的な文明はその差異性はもちろんのこと、同一性も備えるからだ。文明は野蛮とは異なり、人類の長きにわたる実践活動の中で凝集されてきた、歴史の智恵と美しい理想だ。各文明はその深層構造にいずれも、人に対する深い愛、配慮、寛容を包含する。西洋文明には「博愛」が、中国文明には「汎愛」が、仏教文明には「慈悲」があり、イスラムの教義は「何かに苦痛を感じたなら、それがあらゆる人にとって苦痛であることを思え」と教える。各文明間のこうした核心部分は、結びつき、通じ合い、手を携えて共に進むことができるものだ。多元的な文明は互いに異なるものでもあり、同一の傾向を持つものでもある。文明間の対話を実現し、互いに理解し、尊重すれば、その対立と戦争の回避は完全に可能となる。
和谐世界之所以可能,是因为多元文明固然有其差异性,但也有其同一性。文明不同于野蛮,它是人类长期实践活动中凝聚的历史智慧和美好理想。各种文明的深层结构中都包含着对人的热爱、关怀和宽容。西方文明中的“博爱”,中国文明中的“泛爱众”,佛教文明中的“慈悲为怀”,伊斯兰教义中说:“你觉得什么是痛苦,就该想到对所有人都是痛苦。”各种文明中的这些核心内容可以联结,可以相通,可以携手共进。多元文明既是互异的,又是趋同的,实现文明对话,互相理解,互相尊重,它们之间的对抗和战争是完全可以避免的。
いわゆる「調和世界」について、わたしは少なくとも以下の点を想起する。(1)全世界の平和と安全を守り、対話を通じて対立を解決し、武力の行使あるいは武力を背景にした威嚇を行わない(2)世界各国は互いに平等に接し、大国主義と覇権主義に反対すべき(3)経済の面では相互協力と相互利益で行う(4)多元的な文明の共存を認め、支持する。各国はいずれも自己の文明を守り発展させる権利を持ち、各文明はいずれも学習と称賛に値する精華を持つ(5)「天人合一」の追求、すなわち人類と自然の調和を保ち、持続可能な社会発展を追求する。中国の伝統文明は「調和」を強調している。「調和」の本質は理解、包含、尊重であり、むつまじく共存し、「和して同ぜず」である。
所谓“和谐世界”,我想至少有以下几点:一,维护全世界的和平与安全,通过对话解决矛盾,不采取武力或以武力相威胁;二,世界各国应平等相待,反对大国主义与霸权主义;三,经济上相互合作,互利双赢;四,承认和鼓励多元文明的共存,每个国家都有维护发展自己文明的权力,每种文明都有值得学习和欣赏的精华;五,追求天人合一,即保持人类与自然的和谐,追求社会的可持续发展。中国传统文明强调“和谐”,“和谐”的本质是理解、包容、尊重,是和睦共处,和而不同。
今日の中国はすでに世界と不可分の一体となっており、中国の復興は世界からの支援と切り離せない。世界の安定と繁栄もまた、中国の参与を必要としている。中国人民は文明間の対話を通じて、開かれた、平和な、友好的な中国を世界に示したいと心から願っている。
今天的中国已经和世界连为不可分割的一体,中国的复兴离不开世界的帮助。世界的稳定、繁荣也需要中国的参与。中国人民真诚愿意通过文明对话,将一个开放的、和平的、友好的中国展示给世界。
文明对话与和谐世界
文明の多様性は人類社会の基本的特徴だ。悠久の歴史の流れの中で、異なる土地に生活する各民族は各自の特色ある文明を形成し、異なる社会を構築してきた。文明の開闢時には、世界は蒙昧(もうまい)であり、対話や交流も少なかったため、各文明間に大きな相違が生じた。現在もなお世界には多くの文明システムが存在し、キリスト教文明、イスラム教文明、仏教文明、中華文明などが1つの地球上に共存している。多元的な文明の併存と相違は歴史が形成したものであり、客観的な存在だ。まさに文明間の相違こそが、世界の豊富で多彩な美、陸続たる精彩を浮かびあがらせているのであり、もし相違を失えば、世界はたちまち単純な同一体と化し、硬直と寂滅(じゃくめつ)へと向かうだろう。(文:戴逸・中国人民大学清史研究所教授)
文明的多样性是人类社会的基本特征。在悠久的历史长河中生活在不同地区的各民族形成各具特色的文明构建了不同的社会。当时文明初启,世界蒙昧,很少对话和交流,因此,各种文明之间有着重大的差异。至今世界上存在许多文明体系,共处在一个地球上,有基督教文明、伊斯兰文明、佛教文明和中华文明等。多元文明的并存和差异是历史形成的,是客观存在。正是文明的差异显示了世界的丰富斑斓,精彩纷呈,失去了差异,世界就会变成简单的同一,就会走向僵化和寂灭。(作者:中国人民大学清史研究所教授,戴逸)
だが文明間の相違は、摩擦、衝突、対立、さらには戦争をも引き起こす。古来、経済的利益の衝突と文明間の隔たりによる対立は無数の戦争を引き起こし、数多くの生命と財産を破壊し、人類に悲劇をもたらしてきた。
但是,文明的差异也会发生摩擦,冲撞,对抗,以至战争。自古以来,由于经济利益的冲突和文明的隔阂对立引发了无数次战争,毁灭了大量的生命和财富,造成了人类的悲剧。
21世紀、経済グローバル化の進行は各国・各文明間の距離を急速に縮め、文明間の接触と交流はどんどん頻繁になっている。異質な文明の間では、互いに熟知と理解をしておらず、適応ができないことから、摩擦や衝突が発生する。併存する多元的な文明にどのような姿勢で対処するかが、世界の未来を決定する。文明間の対話と相互尊重を通じて、共に発展し、調和世界を構築するのか、それとも冷戦思考、猜疑、差別、排除によって、最後には戦争の勃発に至るのか。多元的な文明間の対話が、現在では世界の人々の間で強い共通認識となっていることは、喜びと安堵に値する。各国の指導者と人々は、文明間の対話の流れを促し、各国の人々にさらに深い相互理解、さらに多くの相互寛容、さらに良い相互学習をもたらし、調和世界の構築を人類共通の目標としなければならない。
21世纪,经济全球化的发展迅速拉近了各个国家和各种文明的距离,文明之间的接触和交往越来越频繁。异质文明之间由于彼此不熟悉不理解,不能相互适应,就会产生矛盾和冲撞。人们以什么态度来对待并存的多元文明,将决定世界的未来:是通过文明对话相互尊重,共同发展,构建一个和谐的世界,还是以冷战思维,猜疑,歧视,挤压,最后爆发战争。令人欣慰的是,多元文明的对话正在全世界人民中成为强烈的共识。各国的领袖和人民大众应该推动文明对话的趋势,使各国人民之间有更深的相互理解、更多的相互宽容、更好的相互学习,使得构建和谐世界成为人类共同的目标。
調和世界が可能なのは、多元的な文明はその差異性はもちろんのこと、同一性も備えるからだ。文明は野蛮とは異なり、人類の長きにわたる実践活動の中で凝集されてきた、歴史の智恵と美しい理想だ。各文明はその深層構造にいずれも、人に対する深い愛、配慮、寛容を包含する。西洋文明には「博愛」が、中国文明には「汎愛」が、仏教文明には「慈悲」があり、イスラムの教義は「何かに苦痛を感じたなら、それがあらゆる人にとって苦痛であることを思え」と教える。各文明間のこうした核心部分は、結びつき、通じ合い、手を携えて共に進むことができるものだ。多元的な文明は互いに異なるものでもあり、同一の傾向を持つものでもある。文明間の対話を実現し、互いに理解し、尊重すれば、その対立と戦争の回避は完全に可能となる。
和谐世界之所以可能,是因为多元文明固然有其差异性,但也有其同一性。文明不同于野蛮,它是人类长期实践活动中凝聚的历史智慧和美好理想。各种文明的深层结构中都包含着对人的热爱、关怀和宽容。西方文明中的“博爱”,中国文明中的“泛爱众”,佛教文明中的“慈悲为怀”,伊斯兰教义中说:“你觉得什么是痛苦,就该想到对所有人都是痛苦。”各种文明中的这些核心内容可以联结,可以相通,可以携手共进。多元文明既是互异的,又是趋同的,实现文明对话,互相理解,互相尊重,它们之间的对抗和战争是完全可以避免的。
いわゆる「調和世界」について、わたしは少なくとも以下の点を想起する。(1)全世界の平和と安全を守り、対話を通じて対立を解決し、武力の行使あるいは武力を背景にした威嚇を行わない(2)世界各国は互いに平等に接し、大国主義と覇権主義に反対すべき(3)経済の面では相互協力と相互利益で行う(4)多元的な文明の共存を認め、支持する。各国はいずれも自己の文明を守り発展させる権利を持ち、各文明はいずれも学習と称賛に値する精華を持つ(5)「天人合一」の追求、すなわち人類と自然の調和を保ち、持続可能な社会発展を追求する。中国の伝統文明は「調和」を強調している。「調和」の本質は理解、包含、尊重であり、むつまじく共存し、「和して同ぜず」である。
所谓“和谐世界”,我想至少有以下几点:一,维护全世界的和平与安全,通过对话解决矛盾,不采取武力或以武力相威胁;二,世界各国应平等相待,反对大国主义与霸权主义;三,经济上相互合作,互利双赢;四,承认和鼓励多元文明的共存,每个国家都有维护发展自己文明的权力,每种文明都有值得学习和欣赏的精华;五,追求天人合一,即保持人类与自然的和谐,追求社会的可持续发展。中国传统文明强调“和谐”,“和谐”的本质是理解、包容、尊重,是和睦共处,和而不同。
今日の中国はすでに世界と不可分の一体となっており、中国の復興は世界からの支援と切り離せない。世界の安定と繁栄もまた、中国の参与を必要としている。中国人民は文明間の対話を通じて、開かれた、平和な、友好的な中国を世界に示したいと心から願っている。
今天的中国已经和世界连为不可分割的一体,中国的复兴离不开世界的帮助。世界的稳定、繁荣也需要中国的参与。中国人民真诚愿意通过文明对话,将一个开放的、和平的、友好的中国展示给世界。
zhcmz- 咖啡果
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