「結構」は、もう結構?
「結構」は、もう結構?
問題:次の「あなた」の答えを、正しい敬語にしてください。
上司に依頼された資料作成を終えて、その資料を手渡す場面。
上 司 「どう? できた?」
あなた 「はい、これで結構でしょうか?」
解説
この「結構」という言葉が間違いです。使いやすいので、ふだんから多用している人も多いはず。ただ、ビジネスの場面では、あまり使わないほうが無難です。
結構」を辞書で調べると、実にたくさんの意味があります。
え?こんなに意味があるの?というくらい。実際、皆さんもいろいろな場面で使っていませんか?
「結構なお手前で」
「いつも明るくて結構ですな」
「このビール、結構いけるね」
「いや~、もうお腹が一杯です! 本当にもう結構です!」
「結構毛だらけ猫はいだらけ おしりの周りは 」
たくさんありますね。
この「結構」がダメな理由は、その意味がたくさんあるがゆえなのです。
例えば、上司から
「君、沖縄が好きだと言っていたね。どうかね、沖縄へ転勤する気はないかね」 と聞かれ、
あなたが、「結構です」
と答えたとき、上司は「?」と思うのではないでしょうか。「Yes」「No」どちらの意味にも受け取れるからです。
「結構」は大きく分けると
1.肯定的な「結構」
2.否定的な「結構」
3.思ったよりよいという意味の「なかなか結構」
の3通りの意味があります。
「結構」がビジネスで使えない理由は、1と2のように正反対の意味があり、聞き手がどのようにも取れるからです。言い換えれば、聞き手が前後の文脈から意味を判断しなければならない、相手によって判断が分かれかねない言葉なのです。「結構ですか?」は、彼(彼女)にとっては、「これでいい?」という、普段使っている言葉を精一杯よそいきにしたつもりかもしれませんが、敬語にはなっていないのです。
ここでは、「よろしいでしょうか」を使いましょう。
答え
「はい、これでよろしいでしょうか」
【具体例】
「ひとつ教えていただきたいのですが、よろしいでしょうか。」
「ただいまお時間いただいて、よろしいでしょうか。」
フレーズ例
「こちらでよろしゅうございますか」
たいへん丁寧な受け答えです。若い人が使うと場面によっては、奇妙に聞こえてしまうかもしれませんので、ご注意ください。よほど目上の人の場合につかいます。
「これでよろしいですか」
少しくだけた表現です。親しい上司などに使いましょう。
NGフレーズ例
「これでよろしかったでしょうか」
これは有名な間違い敬語です。いま現在の話なのに過去の話になってしまっていて、時空を超えた4次元の会話をしている気分になります。
「資料のほう、こちらでよろしいでしょうか」
「ほう」が余計です。
「これでいいっすか?」
敬語を使うのが恥ずかしい人がよく照れ隠しでこんな表現をしますが、ビジネスでは敬語を使うのが当たり前なので、覚悟を決めましょう。
もう1歩
「お忙しいところ恐れ入りますが」などの前置きを入れると、表現がやわらぎます。「失礼ですが」「恐縮ですが」「お手数でございますが」など、フレーズの前にクッションとなる言葉をはさむことによって、聴いた感じがやわらかくなります。このような言葉を、「クッション言葉」と言います。
さらにもう1歩
「恐れ入りますが、書類ができあがりましたので、ご覧いただきたいのですが」のように、「よろしいでしょうか」を使わないフレーズもあります。上司に見てもらう場合、「見ていただく」ではなく「ご覧いただく」「お目通しいただく」とします。
「結構」など日頃使い慣れているのに、敬語表現としては適さない言葉はたくさんあります。「たかが日本語だから大丈夫」ではなく、「こういう表現でいいのかな」と1つ1つの言葉を意識することが大切ですね
上司に依頼された資料作成を終えて、その資料を手渡す場面。
上 司 「どう? できた?」
あなた 「はい、これで結構でしょうか?」
解説
この「結構」という言葉が間違いです。使いやすいので、ふだんから多用している人も多いはず。ただ、ビジネスの場面では、あまり使わないほうが無難です。
結構」を辞書で調べると、実にたくさんの意味があります。
え?こんなに意味があるの?というくらい。実際、皆さんもいろいろな場面で使っていませんか?
「結構なお手前で」
「いつも明るくて結構ですな」
「このビール、結構いけるね」
「いや~、もうお腹が一杯です! 本当にもう結構です!」
「結構毛だらけ猫はいだらけ おしりの周りは 」
たくさんありますね。
この「結構」がダメな理由は、その意味がたくさんあるがゆえなのです。
例えば、上司から
「君、沖縄が好きだと言っていたね。どうかね、沖縄へ転勤する気はないかね」 と聞かれ、
あなたが、「結構です」
と答えたとき、上司は「?」と思うのではないでしょうか。「Yes」「No」どちらの意味にも受け取れるからです。
「結構」は大きく分けると
1.肯定的な「結構」
2.否定的な「結構」
3.思ったよりよいという意味の「なかなか結構」
の3通りの意味があります。
「結構」がビジネスで使えない理由は、1と2のように正反対の意味があり、聞き手がどのようにも取れるからです。言い換えれば、聞き手が前後の文脈から意味を判断しなければならない、相手によって判断が分かれかねない言葉なのです。「結構ですか?」は、彼(彼女)にとっては、「これでいい?」という、普段使っている言葉を精一杯よそいきにしたつもりかもしれませんが、敬語にはなっていないのです。
ここでは、「よろしいでしょうか」を使いましょう。
答え
「はい、これでよろしいでしょうか」
【具体例】
「ひとつ教えていただきたいのですが、よろしいでしょうか。」
「ただいまお時間いただいて、よろしいでしょうか。」
フレーズ例
「こちらでよろしゅうございますか」
たいへん丁寧な受け答えです。若い人が使うと場面によっては、奇妙に聞こえてしまうかもしれませんので、ご注意ください。よほど目上の人の場合につかいます。
「これでよろしいですか」
少しくだけた表現です。親しい上司などに使いましょう。
NGフレーズ例
「これでよろしかったでしょうか」
これは有名な間違い敬語です。いま現在の話なのに過去の話になってしまっていて、時空を超えた4次元の会話をしている気分になります。
「資料のほう、こちらでよろしいでしょうか」
「ほう」が余計です。
「これでいいっすか?」
敬語を使うのが恥ずかしい人がよく照れ隠しでこんな表現をしますが、ビジネスでは敬語を使うのが当たり前なので、覚悟を決めましょう。
もう1歩
「お忙しいところ恐れ入りますが」などの前置きを入れると、表現がやわらぎます。「失礼ですが」「恐縮ですが」「お手数でございますが」など、フレーズの前にクッションとなる言葉をはさむことによって、聴いた感じがやわらかくなります。このような言葉を、「クッション言葉」と言います。
さらにもう1歩
「恐れ入りますが、書類ができあがりましたので、ご覧いただきたいのですが」のように、「よろしいでしょうか」を使わないフレーズもあります。上司に見てもらう場合、「見ていただく」ではなく「ご覧いただく」「お目通しいただく」とします。
「結構」など日頃使い慣れているのに、敬語表現としては適さない言葉はたくさんあります。「たかが日本語だから大丈夫」ではなく、「こういう表現でいいのかな」と1つ1つの言葉を意識することが大切ですね
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